尾鉱

尾鉱 びこう

 鉱石を選鉱して有用目的元素を多く含む鉱物粒を採取した残りの鉱石をいう。精鉱に対する語である。尾鉱中には目的鉱石成分がある程度含まれており、高品位鉱石が欠乏した場合にはこの尾鉱が鉱石として採取されることもある。ウラン鉱石の採掘で出る尾鉱からは気体状のRn−222が発生し、Rn−222とその崩壊生成物(娘核種)は種々の放射線を放出するため、気体またはエアロゾルの形で吸収すると肺に線量を与える。そのため、ウラン鉱石の尾鉱は充分に適切な処理をして安全に隔離することが必要である。ミルテーリングともいう。


<登録年月> 1998年01月

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