非確率的影響

非確率的影響 ひかくりつてきえいきょう

 放射線の影響にこれ以下では影響がないと考えられるしきい線量が存在すると考えられている影響である。しきい線量を超えた場合に影響が現れ、線量の増加とともに影響の発生確率が急激に増加し、また、影響の程度すなわち重篤度も増加する。ある線量に達すると被曝したすべての人に影響が現れる。ガンおよび遺伝的影響以外の影響はすべてこれに区分され、例えば、皮膚障害、白内障、組織障害、個体死等がある。これを防止するためには、線量当量限度を十分低い値に設定して、生涯の全期間あるいは全就労期間の後でもしきい値に達しないようにすることが必要である。非確率的影響は、ICRP 1990年勧告では確定的影響と呼ぶことになった。


<登録年月> 1998年01月

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