脈動抽出塔のことである。使用済核燃料の再処理工程で使用される溶媒抽出装置のひとつで、形状は円筒状あるいは円環状で、高さは10m以上になることもある。内部は小孔の開いた目皿などを水平に配置することによって区切られ、上部から供給された水相は下方へ、下部から供給された有機相は上方へ移動する。このときポンプなどで脈動を与えて両相の分散混合を図ることにより、溶媒抽出が行われる。パルスカラムは、装置が単純なため保守が容易なこと、処理能力が大きいこと、滞留時間が短いため放射線による溶媒の分解が少ないことなどの利点がある。