肺洗浄

肺洗浄 はいせんじょう

 肺洗浄とは、放射性物質の内部被ばくによる障害のリスクを低減させるため、肺に沈着した不溶性のプルトニウム(PuO2)等を肺を洗浄する事により積極的に体外へ除去する方法である。この方法は、生理的食塩水にPu用のキレート剤 DTPAを加えて肺に流し込み洗浄後食塩水を肺から排水する。これは気道、肺胞の閉塞に対し、臨床的に用いられる手技の応用であるが死亡率が麻酔による比率と同じ1/4000であり、Puによる肺汚染の主なリスクが肺癌で、潜伏期が10年以上数10年ということを考慮し、この治療は若年層にだけ行なうのが通例である。


<登録年月> 1998年01月

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