倍加線量

倍加線量 ばいかせんりょう

 生物の一代の間に自然に起こっている突然変異の割合を2倍にするのに必要な放射線量を倍加線量という。例えば、ムラサキツユクサのつぼみが開花10〜12日前にX線を受けると、突然異変により雄しべの毛が淡いピンク色に変化する。この場合の突然変異の倍加線量は、約20mGyである。倍加線量は、放射線防護の立場から、集団に対する遺伝的影響などを推定する一つの目安ともされている。


<登録年月> 1998年01月

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