熱電素子

熱電素子 ねつでんそし

 熱電効果を有する2種の金属または半導体を組み合わせたもの。熱電効果とは熱(温度差)と電気(電位差)とが相互に直接的に変換する現象であり、温度差が電位差に変換する現象をゼーベック効果、逆に電位差が温度差に変換する現象をペルチェ効果と呼ぶ。物性の異なる2種の金属の両端をそれぞれ接合し、一方を低温に、他方を高温にすると、両端の間に電位差が発生する。これがゼーベック効果で、この電位差は金属の種類と温度差によって決まり、古くから温度測定用の熱電対などに応用されてきた。最近では、発電への応用技術も開発されている。また、ペルチェ効果は2種類の金属の両端を接続し、電位差を与えて電流を流すと、両端に温度差が生じる現象である。簡易な冷却装置に応用されている。


<登録年月> 2012年01月

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