逃し安全弁

逃し安全弁 にがしあんぜんべん

 沸騰水型原子炉の主蒸気配管に設けられた弁である。圧力が上昇した時に開放されて原子炉の蒸気を圧力抑制プールに逃がすことで原子炉圧力の上昇を抑制する。逃し安全弁は、スプリングにより自動的に作動する安全弁機能と、外部信号による強制作動の逃し弁機能を有している。安全弁としては、最も厳しい原子炉過渡状態において、原子炉圧力のピーク値が圧力容器設計圧力の1.1倍以下に抑えるよう設計されている。また、小破断事故時には原子炉水位低信号等の発信によって作動し、低圧注水系及び低圧炉心スプレイ系が運転可能な圧力まで速やかに減圧する機能を有している。


<登録年月> 1998年01月

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