NaK なっく
液体金属の一種。ナトリウムとカリウムの合金。外見は水銀に似ているが、比重は0.8〜0.9で水よりも軽い。化学的には活性で、炭素、窒素以外とは化学反応を起こす。原子炉冷却材としては、高温の下でも蒸気圧が低いので加圧の必要がないこと、熱伝導率が大きいなどの長所がある。カリウム78%の共晶点付近のものが用いられている。1951〜1963年運転されたアメリカの高速実験炉EBR-1や1959〜1976年運転されたイギリスの照射用高速実験炉DFRなどで原子炉冷却材として用いられた。