単純ミラー

単純ミラー たんじゅんみらー

 核融合反応を持続させるにはイオンと電子がばらばらになったプラズマを高温度、高密度で長い時間閉じ込める必要がある。閉じ込めには磁気の力を利用する方式が主流であり、これはさらにミラー方式とトーラス方式に大別される。ミラー方式の原理は同方向電流を有する2個の円形コイルで磁界を生成し、荷電粒子の流失を阻止するものである。原理どおりに2個の円形コイルのみを有する装置を単純ミラーという。しかしこの単純ミラーでは磁力線に対して浅い角度で旋回する荷電粒子の端部からの流出を抑えられないので、さらに別の磁界を形成してそれを防ぐように工夫されたタンデムミラ一などが開発された。


<登録年月> 1998年01月

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