体内放射能

体内放射能 たいないほうしゃのう

 人体内に存在する放射能。人体を構成する元素の放射性同位体として存在するものと、汚染空気の吸入等で体内に入り蓄積したものの双方をいう。人体を構成する元素のうちカリウムと炭素にはそれぞれ40K、1240Cという天然の放射性同位体があり、体重60kgの成人の体内には40Kが約4000Bq、1240Cが約2500Bq存在する。これらの体内の自然放射性元素による被曝線量は、年間約0.3mSVである。他方、原子力施設等の内部の汚染区域において作業者が、汚染した空気を吸入して放射性物質を体内に取り込む可能性がある。このため汚染区域での作業者に対しては、定期的に、または必要に応じて体内放射能のモニタリングを行う。体内放射能の測定は、ガンマ線放出核種の場合は全身カウンタ(ホールボディカウンタ)で、その他の核種の場合はバイオアッセイ法で行う。


<登録年月> 2012年08月

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