人間の細胞外に存在し流動しうる状態におかれた液体の総称。血液やリンパ液のような脈管内を流れる液体や、細胞間に存在する間質性リンパ液、あるいは眼房のような内腔を満たす液体に大別される。5グレイ以上の線量を全身に被ばくすると、小腸の絨毛上皮が脱落したまま腸上皮の再生は十分行なわれなくなる。そのためできた潰瘍部からは体液が流失する。また腸での水分の吸収能は低下し、持続性の下痢を引き起こす。全身の総体液量が減少した結果、循環不全となる。また数十グレイ以上の照射を全身あるいは脳に受けると、体液が皮下組織に溜り、脳浮腫が認められることがある。