即発中性子寿命 そくはつちゅうせいし
原子炉の中で、核分裂により即発中性子が発生してから吸収や漏れにより消滅するまでの(平均)時間をいう。炉型等によって10−3秒から10−7秒程度である。U−235が核分裂する場合、中性子は一度U−235の原子核の中に入り込み複合核を作る。この複合核は不安定で、およそ10−14秒で壊変する。複合核の分裂片の多くはおよそ10−17秒のうちに中性子を放出する。これを即発中性子という。ごく一部の核分裂片は数秒のうちに中性子を放出するこれを遅発中性子という。