挿入突然変異

挿入突然変異 そうにゅうとつぜんへんい

 遺伝物質であるDNA(RNAウィルスの場合 RNA)に一つまたは、それ以上の塩基対が付加されることによる塩基配列、または塩基の数に生じた永続的変化で、遺伝学的形質が変化することをいう。挿入された塩基対が3またはその倍数個であった場合以外は、その挿入したDNA部位の下流はコドン(遺伝暗号)の解読枠がずれるため、タンパク質を構成するアミノ酸も、その部位から下流はほとんどすべて元と異なるアミノ酸配列を示すようになる。このように解読枠がずれることからフレームシフト突然変異という。


<登録年月> 1998年01月

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