危険因子を持つ集団の罹患率(または死亡率)の危険因子を持たない集団の罹患率(または死亡率)に対する比。この相対リスクから1を引いた値を過剰相対リスクという。他方、危険因子をもつことによる影響の増加(差分)を絶対リスクと呼ぶ。例えば、ある一定期間において、放射線に被曝していないグループ(対照群)のガン発生率が2%、放射線に被曝したグループ(被曝群)のガン発生率が3%の場合には、相対リスクは1.5、過剰相対リスクは0.5となる。また、この例での絶対リスクは被曝によるガン発生数の増加である。一般に、相対リスクは危険因子の強さを示す尺度として、また、絶対リスクは危険因子による社会的影響の大きさを表す尺度として用いられる。