造血促進因子

造血促進因子 ぞうけつそくしんいんし

 造血産生能を増加する作用をもつ物質であり、造血促進因子といわれている。すべての血球の起源となり得る幹細胞あるいは前駆細胞は、各種インターフェロンやコロニー刺激因子(CSF)、エリスロポエチン(Epo)などの増殖因子(糖タンパク質)の刺激をうけて、分裂を繰り返して数を増やすとともに成熟していく。たとえば、エリスロポエチンなどは赤血球系幹細胞に作用して、前赤芽球にさせ、さらに赤血球の成熟やHB合成、末梢血管への流出を促進させる。産生される場所は、腎の傍糸球体細胞である。インターロイキン1は、リンパ球活性化物質、未熟胸腺細胞の分化を促す。コロニー形成刺激物質は骨髄細胞の顆粒球への分化を促進する。


<登録年月> 1998年01月

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