造血幹細胞

造血幹細胞 ぞうけつかんさいぼう

 血液細胞を生産する造血器官とは、骨髄、脾臓及びリンパ節である。いずれの造血器官も、血球の増殖、分化を支持する細胞群(造血支持細胞)となっていて、造血支持細胞は血液細胞増殖因子の生産をしている。白血球、赤血球、血小板、リンパ球等の血液細胞は、共通の祖先である多能性造血幹細胞に由来している。多能性幹細胞はさらにそれぞれ好中球、赤血球、血小板、リンパ球の生産を担当する幹細胞へ分化し、さらに何回かの分裂を経て成熟した血球となる。幹細胞は自己再性能(自分と全く同じ細胞を作る能力)をもつことが必須である。


<登録年月> 1998年01月

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