潜伏期

潜伏期 せんぷくき

 一般には、病原体が宿主に侵入してから明確な自覚または他覚的症状が現れるまでの期間をいう。人体が放射線に被曝した場合も症状は直ちに現れず、一定期間後に現れる。この期間を潜伏期という。潜伏期の長さは、組織、器官によって異なり、一般に、線量が増せば短くなる。かなり大量の放射線(0.5Gy以上)を受けた場合に現れる早期影響の潜伏期は数週間以内であり、晩発的影響の潜伏期は数ヵ月以上である。例えば、白内障の潜伏期は平均でほぼ8年(線量2.5〜6Gy)であるが、白血病では2〜40年、白血病以外の癌では10年〜生涯である。病原体に侵される場合と同様に放射線被曝の場合も、潜伏期には個人差があるといわれている。そして、この違いについて、被曝者の性、被曝時の年令などと潜伏期の相関等が研究されている。


<登録年月>
2012年01月




JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ