線質係数

線質係数 せんしつけいすう

 生体が受けた吸収線量が同一の場合であっても、放射線の種類やエネルギー(線質)により、生体に及ぼす影響が異なることがある。この影響の違いをある程度数量的に表示するのに、線質係数(QF)という係数を使用する。放射線防護では、生体が受ける影響の程度を同一尺度で計量するために、生体の受けた吸収線量の値(単位グレイ(Gy))にこの線質係数を乗じて得られる線量当量(単位シーベルト(Sv))という量が用いられる。即ち、線量当量=吸収線量×線質係数で表される。


<登録年月> 1998年01月

<用語辞書ダウンロード>PDFダウンロード



JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ