腺癌

腺癌 せんがん

 本来は腺上皮を母細胞とする癌腫をいうが、一般的には組織学的に癌細胞が腺様構造をとって腺腔を有するものである。扁平上皮癌とともに最も多くみられる代表的な癌腫である。発生部位は、消化管(胃、大腸)、胆道系、外分泌腺(膵臓、唾液腺)、呼吸器(気管、気管支)、生殖器(乳腺、子宮、卵巣、前立腺)、内分泌器(下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎)などである。組織学的分化度は、高分化、中分化、小分化線癌にわけられる。また、腫瘍内の腺構造の形態上の特徴によって、管状、線房状、ろ胞状、乳頭状腺癌に分類されることもある。


<登録年月> 1998年01月

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