DNA主鎖切断

DNA主鎖切断 でぃーえぬえぃしゅさせつだん

 DNA stand break。 遺伝子の本体であるDNA(デオキシリボ核酸)の立体構造は、2本の糖−燐酸に長い鎖が同一軸を中心にらせん状にのびる二重らせんである。この長い鎖をDNA主鎖という。2本のDNA主鎖は糖にそれぞれ結びついている一対の塩基(アデニンとチミン、グアニンとシトシン)で結ばれている。DNA主鎖は、アルキル剤などの薬品のほか、放射線によっても損傷を受け切断される。これをDNA主鎖切断という。1本の鎖が切れる場合と2本の鎖が接近した位置で切れる場合があり、それぞれ1本鎖切断、2本鎖切断と呼ばれる。


<登録年月> 2001年09月

<用語辞書ダウンロード>PDFダウンロード



JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ