精巣 せいそう
動物において精子を形成する器官で、哺乳類ではその形態が球形またはそれに近いことが多く、睾丸ともいう。すなわち、男性の生殖腺である。精子は精巣の主要部を構成する細精管(精細管ともいう)中で形成される。標準成人の精巣の質量は35gである(国際放射線防護委員会の刊行物であるICRP−23における標準質量)。精巣は放射線をうけた場合に遺伝的影響が重要になる。また、放射線を大量にうけた場合は、精子数の減少が生ずる。それによる一時的不妊のしきい線量は0.15Gy、永久不妊は3〜5Gyである。