制御棒案内管は、制御棒の円滑な出し入れ案内を目的として原子炉容器内に設置される内部構造材である。原子炉の起動、停止および出力調整は、制御棒(中性子吸収体)を炉心に出し入れすることによって行う。制御棒の形状は原子炉の型式によって異なり、BWRでは十字型の構造で4体の燃料集合体の中心に配置される。PWRではクラスタ形になっており燃料集合体に直接挿入される。また制御棒案内管は、燃料集合体の健全性を損なうことのないように適切に位置決めすることや燃料を適切に冷却するための流路を形成するなどの重要な役目を有している。