原子力施設の天井を通過して外部へ漏れ出た放射線が施設上方の空気で散乱され、建物から離れた地上付近に降り注ぐこと。または、そのように降り注ぐ放射線をいう。原子炉施設や再処理施設などで放射性物質を取り扱う場合には、十分な厚みのコンクリート壁で遮へいを行い、建物の外側に放射線が漏れないように設計する。しかし、これら施設でも一般建築物と同様に主として重量上の制限により、天井の厚さは側壁と比べて薄くせざるを得ない。そこで、施設周辺では少量のスカイシャインが観測される。これを踏まえ、原子力施設の建設に際しては、スカイシャインと建物側壁からの放射線の合計線量を考慮して設計が行われる。