Super Phenix。フランスの高速増殖実証炉の名称である。フランスは、高速増殖炉実験炉ラプソディに続いて原型炉フェニックス(250MWe)でも良好な運転実績を示し、ついでイタリア、西ドイツ等のヨーロッパ各国の参加を得た共同建設によって、1985年に実証炉スーパーフェニックス(電気出力1240MWe)を完成させ、1986年末には100%全出力運転に成功している。高速増殖炉は、将来のウラン燃料の不足に対応できる炉としての潜在的な可能性を持つが未だ技術的課題が多く、スーパーフェニックスも経費を理由に廃炉の方向にある。