37% Survival dose. 細胞の中にとくに放射線に感受性の強いポイント(標的)があり、これに放射線が命中(ヒット)すると細胞は致死になるというモデルを考える。また一個の細胞には一個の標的があり、照射によって標的に平均n個の放射線が命中すると考える。ヒットはランダム現象であるので、標的によってn個以上のときも以下のときもあり、その度数分布はポアソン分布に従う。標的に平均一個の放射線が命中するような放射線照射では、ヒットを免れる標的の割合は37%と計算される。すなわち全体の37%の細胞が障害を受けずに生き残ることになる。これに相当する放射線量をD37値という。37%線量ともいう。