上皮組織関門

上皮組織関門 じょうひそしきかんもん

 動物の体外表面、あるいは体腔や諸器官の内腔など体内の腔所を覆う組織のこと。上皮(例、腸の粘膜上皮)、中胚葉性上皮(例、腹膜の上皮)に分ける。また、主としてその機能により、被蓋上皮(保護上皮ともいう)、吸収上皮、線上皮(分泌上皮ともいう)、感覚上皮、生殖上皮などを区別する。皮膚表皮の基底層や腸の粘膜上皮等の幹細胞は、放射線により障害を受けやすい。一方、高度に分化し、分裂能を失った機能細胞(例、腸の上皮細胞)は放射性感受性が低い。そのため、こうした組織の放射線障害は、主に幹細胞の増殖抑制による機能細胞数の不足により起こる。


<登録年月> 1998年01月

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