蒸気クォリティ

蒸気クォリティ じょうきくぉりてぃ

 液体中に蒸気が含まれる割合(重量流量比)を蒸気クオリティまたは乾き度という。液体が飽和温度以上に熱せられると、液体の中に気泡の形で蒸気相が形成される。これが沸騰と呼ばれる現象で、伝熱面の熱は蒸気相を通して液体に伝達される。伝熱面の温度が高くなると、発生する蒸気が伝熱面を覆うようになり伝熱が妨げられる。したがって、発生蒸気によって取り去られる熱量は、液体中に含まれる蒸気量によって決まる上限値(極大熱負荷)があり、この上限値に達すると伝熱体の温度が急上昇することになる。クオリティは極大熱負荷との関係を示す指数で、クオリティの増加によって極大熱負荷は減少する。


<登録年月> 1998年01月

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