失透

失透 しっとう

 devitrification。無定形の物質であるガラスは、高温に晒されると結晶化してより安定な状態になる傾向を有している。この結晶化現象によりガラスの特質である透明性を失うことを失透という。失透の起こりやすさは、ガラスの組成や温度や不純物の有無などによって左右される。高レベル廃棄物のガラス固化体は、種々の元素や不溶性の白金属元素を含んでいるため、高温に保つと容易に失透を起こす。失透によって、一般には、ガラス固化本は、耐浸出性などの劣化が見られるため問題となるが、逆に性質が良くなることもあるから、このようなガラス固化体が開発されている。


<登録年月> 1998年01月

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