実効遅発中性子割合 じっこうちはつちゅうせいしわりあい
核分裂で生まれる中性子には、直ちに生まれる即発中性子と分裂で一旦できた放射性核種が秒のオーダーで崩壊するとき放出する遅発性中性子とがある。この遅発中性子の占める割合(比率)は、ウランの核分裂でも約0.68%と小さいが、原子炉を制御する役割から重要である。遅発中性子のもつエネルギーは即発中性子のそれより小さいので原子炉から漏れにくく、それだけ有効に働く。実効とはこの効果を考慮した割合(比率)をいう。実効遅発中性子割合とも呼ばれる。