錯イオン

錯イオン さくいおん

 電荷をもつ錯体で、その塩は狭義の錯塩(電解質錯体)である。たとえば〔Co(NH3)6〕Cl3中の+3価の〔Co(NH3)6〕は錯陽イオンであり、K2〔PtCl4〕中の−2価の〔PtCl4〕は錯陰イオンである。溶液中ではこれらの錯体はそれぞれの錯イオンに解離して存在する。金属塩の水溶液では金属イオンは通常アクア錯体として存在する。たとえばNiSO4・7H2Oの水溶液は+2価の〔Ni(H2O)6〕(ヘキサアクアニッケル(+2価イオン)を含んでいる。


<登録年月> 1998年01月

<用語辞書ダウンロード>PDFダウンロード



JAEA JAEAトップページへ ATOMICA ATOMICAトップページへ