EPZ(Emergency Planning Zone). 原子力防災対策を重点的に充実すべき地域の範囲をいう。EPZの定義は、原子力施設において放射性物質又は放射線の異常な放出を想定し、緊急に講ずべき対策として、周辺環境への影響、周辺住民等の被ばくを低減するための防護措置であり、その判断の「めやす」となる原子力施設からの距離をいう(防災指針「原子力施設等の防災対策について」、平成19年5月24日一部改訂を参照)。EPZは、原子力発電所や大型の試験研究炉などを中心として半径約8〜10kmの距離、再処理施設を中心として半径約5kmの距離、加工施設などを中心として半径約500mの距離、廃棄施設を中心として約50mの距離などがそれぞれのめやすとされている。
なお、平成25年2月27日に「原子力災害対策指針」が全部改正され、緊急時防護措置を準備する区域(UPZ)が規定されたことからEPZは廃止された。