OIL 運用上の介入レベル

OIL おーあいえる

 OIL(Operational Intervention Level:運用上の介入レベル)。原子力施設において異常事象が発生した際、オフサイトの放射線量率等に基づき住民等の防護措置を実施する判断基準を言う。国は、オフサイトにおける緊急時環境放射線モニタリングの結果を、あらかじめ防護措置の実施範囲などを具体的に検討し作成されたOILと照合し、住民防護措置の準備・実施を指示する。対象となる区域はUPZ(緊急時防護措置を準備する区域)である。OILはOIL1からOIL6まで、避難等が必要となるレベルや飲食物の摂取制限が必要になるレベル等の線量率に基づく6種の基準を定めている。例としてOIL1は、空間放射線量率が500μSv/h超える場合、数時間以内を目途に区域を特定し、避難等を実施する(移動が困難な者の一次屋内退避を含む)。OIL2は、空間放射線量率が20μSv/hを超える場合、1日内を目途に区域を特定し、地域生産物の摂取を制限するとともに、1週間程度内に一時移転を実施する。またOIL6等は、飲食物のスクリーニング・摂取制限を行う。


<登録年月> 2017年03月

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