EAL 緊急時活動レヘ゛ル

緊急時活動レヘ゛ル きんきゅうじかつどうれべる

 EAL(Emergency Action Level:緊急時活動レヘ゛ル)。原子力施設において異常事象が発生した際、緊急事態を判断する基準を言う。緊急事態は、施設の情報、放射線量等に基づき「警戒事態」、「施設敷地緊急事態」及び「全面緊急事態」の3つに区分され、異常事象がどの緊急事態区分に合致するか判断するための基準を設けている。「警戒事態」は、施設内で事故などの異常事象が発生する恐れがある事象を基準とし、この場合、情報を収集し防護活動の準備に入る。「施設敷地緊急事態」は、住民に放射線の影響をもたらす可能性がある事象を基準とし、この場合、迅速にPAZ(予防的防護措置を準備する区域)においては避難準備等を行う。「全面緊急事態」は、住民に放射線の影響をもたらす可能性が高い事象を基準とし、この場合、迅速にPAZでは避難を実施、UPZ(緊急時防護措置を準備する区域)では屋内退避しながら避難準備等を行う。発電用原子炉に関するEALは、原子力事業者自ら作成し(原子力事業者防災業務計画)、これにより事業者の緊急時における迅速な判断が可能なものとなっている。


<登録年月> 2017年03月

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