Reinforced Concrete Containment Vessel、鉄筋コンクリート製原子炉格納容器のことで、英語名の頭文字をとりRCCVと呼ぶ。BWR(沸騰水型軽水炉)の原子炉格納容器は鋼板製の格納容器で、その外側に放射線を遮へいする目的でコンクリート壁を備えた構造だが、ABWR(改良型沸騰水型軽水炉)では、強度、放射線遮へい機能を受け持つ鉄筋コンクリートと、気密保持機能を受け持つ鋼製ライナの内張りで構成されたRCCVを採用している。RCCVの採用で原子炉建屋と一体の構造とすることにより、低重心化が可能となり耐震性が向上している。この新技術を採用して建設された一例が中部電力浜岡原子力発電所5号機(電気出力;138万kW、2005年1月営業運転開始)である。