二酸化ウラン燃料中に含まれる酸素(O)とウラン(U)の原子数の比。一般に、二酸化ウランはウラン1個に対して酸素2個をもつ化合物と考えられているが、実際には酸素原子の数はウラン原子の数の2倍よりわずかに多い。言い換えれば、O/U比は2よりわずかに大きい。このわずかな差が原子炉内での燃料の特性に影響するので、O/U比の測定は使用前の燃料検査の中でも特に重要な項目であり、燃料の技術基準として測定が義務づけられている。なお、O/U比は燃料の燃焼とともに変化するので、燃料特性に関する厳密な議論では使用中の変化の大きさにも注目が必要である。