PSF計画

PSF計画 ぴーえすえふけいかく

 ドイツのカールスルーエ原子力研究所は、軽水炉の冷却材喪失事故時及び燃料損傷事故時の原子炉内燃料挙動について研究を進めてきた。これらを発展させて、EPR(European Pressurized Reactor)を含む将来型軽水炉の苛酷事故(シビアアクシデント)時の燃料損傷挙動に関する大規模実験を行った。これをPSF計画(Project Nukleare Sicherheiteforschung原子力安全性研究計画)という。この計画の中心は、CORA実験とBETA実験という2つの炉外実験である。CORA実験は、電気ヒーターで加熱する模擬燃料集合体を用いて炉心溶融過程を調べる実験である。BETA実験は、テルミット反応によって生成した模擬炉心溶融物とコンクリートとの反応を調べる実験である。日本原子力研究所(現在の日本原子力研究開発機構)は、1980年から1993年まで研究協力協定を結んでこれらの実験情報を入手し、研究活動に活用した。


<登録年月> 2006年01月

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