Mullerの三原則

Mullerの三原則 えむみゅらーのさんげんそく

 Muller’s three principles. Mullerはショウジョウバエを用いて放射線(X線)による影響を研究し、1927年放射線と突然変異の発生率との関係について以下の原則を見いだした。(1)放射線によって起きる突然変異の発生率は、放射線線量に比例して増加する。(2)線量が一定であれば、放射線の強度に関係なく一定の突然変異が発生する。(3)一回の照射でも分割照射でも、総線量によってのみ突然変異の発生率が決まる。この原則はその後の放射線防護の考え方に大きな影響を及ぼした。Muller(Hermann Joseph,1980〜1967)は米国の放射線遺伝学の権威で、テキサス大学教授を経てモスクワ遺伝学研究所に入ったが、ルイセンンコと論争し退き、インデアナ大学教授になった。1946年ノーベル生理医学賞受賞。


<登録年月> 2000年11月

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