欧州経済共同体 EEC

欧州経済共同体 おうしゅうけいざいきょうどうたい

 ドイツ連邦共和国(西ドイツ)、ベルギー、フランス、イタリア、ルクセンブルグ、オランダの6か国は、フランス外相シューマンの提唱によって1952年7月に欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)を発足させ、石炭と鉄鋼の6か国共同運営を図った。欧州経済共同体(EEC)はECSCに続く共同体でローマ条約により1958年1月に発足し、米国、ソ連(当時)に対抗できる経済圏として、国境のない単一市場の形成を目的として関税の統一、資本・労働力移動の自由化、農業政策の共通化などを行った。さらに、1967年7月1日に、ECSC、EEC、欧州原子力共同体(EAEC、ユーラトム)の3つが統合され、欧州共同体(EC)が発足した。1973年1月1日には、欧州自由貿易連合(EFTA、1960年5月設立)に加盟していた英国、アイルランド、デンマークがECに加盟し、EFTAはECに統合され、1993年1月1日に加盟国12か国で単一市場が始動した。さらに1993年11月1日には欧州連合(EU)が創設され、ヨーロッパの一体化が進められている。


<登録年月> 2007年06月

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