SRD

SRD えすあーるでぃー

 Shipper and Receiver Difference(受払い間差異)。核物質が施設(物質収支区域)間を移動する時には、払出し側と受入れ側とで同一の核物質を別々に測定し、両者独立した値付けをする。移動する核物質には払出し側の測定に基づく核物質量を記載した伝票が添付される。受入れ側でも独立した測定を行い、移動してきた核物質の量を確定し、この時点でこの2つの核物質量間の差異、すなわち受払い間差異が確定される。本来、同一の核物質を対象とするため、この差異は基本的にはゼロでなければならないが、2箇所の測定にはそれぞれ独立した測定誤差があるため、必ずしもゼロとはならない。この差異が、単なる測定誤差に起因するものであるか、あるいは移動中に核物質の損失が発生した結果によるものであるか等を確認するために、統計的に差の検定が行われる。こうして想定される両者の誤差範囲をSRDの値が超えた場合、有意な差が見られたと判定される。


<登録年月> 1998年04月

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