SPEEDI(スピーディ)は、緊急時環境線量情報予測システム(System for Prediction of Environmental Emergency Dose Information)の略称で、原子力発電所等の原子力施設において大気中への放射性物質の放出が予想される事故が万が一発生した場合に、施設周辺地域への影響を計算機により迅速に予測計算し、避難対策の策定・実施に役立つ情報をいち早く提供することを目的としている。1980年度(昭和55年度)よりSPEEDIの開発が日本原子力研究所により開始され、一部気象研究所の協力を得て、1985年度(昭和60年度)に基本開発を終了した。SPEEDIの実用化のための調査・整備が1984年度(昭和59年度)後半より開始され、実用化事業は1985年度後半に(財)原子力安全技術センターに引き継がれ、現在に至っている。