Christlich Demokratische Union Deutchlands/Christlich−Soziale Union in Bayern:ドイツの政党、キリスト教民主・社会同盟の略語。ドイツは、1973年の石油危機以来、石油への依存を減らし、国内炭と原子力を代替エネルギーとする政策を掲げた。その後80年代初めにかけて、社会民主党(SPD)と自由民主党の連立政権は原子力開発を推進、超党派の合意が得られていた。しかし、1970年代後半ごろから反原子力運動が高まり、緑の党が1980年に設立された。1986年4月のチェルノブイリ事故後、SPDは同8月の党大会で原子力反対を綱領として採択した。それ以来、原子力開発にむけた政党間の合意が崩れ、原子力を推進するCDU/CSUと反対するSPD、さらに強硬に反対する緑の党という対立関係が続いている。CDU/CSUは、連邦政権(コール政権)に就いていた1982年〜1998年の間、野党、州政府、労働組合、産業界と原子力推進政策についてのコンセンサス協議を行った。しかし、いずれの協議も合意に達しなかった。2005年11月には、野党であったCDU/CSUとSPDとの連立政権が誕生し、脱原子力政策見直しの可能性が出てきた。