最小限界出力比 MCPR

MCPR えむしーぴぃあーる

 Minimum Critical Power Ratio.(最小限界出力比)沸騰水型原子炉(BWR)の熱的余裕の評価として、限界出力比(CPR)=限界出力/燃料集合体発生熱出力、で定義されるCPRのうち最小となる燃料集合体のものをMCPRという。ここで限界出力とは核沸騰から膜沸騰に遷移する状態となる燃料集合体出力のことである。熱設計において全燃料棒数の99.9%が沸騰遷移を起こさない限界のMCPRを安全限界MCPR(SLMCPR)といい、1.06〜1.07程度である。運転中は、これに想定される種々の異常な過渡変化の中で最大のΔMCPRを加えて運転制限MCPR(OLMCPR)を1.2〜1.3程度としている。


<登録年月> 2004年07月

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