原子力発電所の施設の耐震設計上の重要度を、地震により発生する可能性のある環境への放射線による影響の観点から、施設の種別に応じて分類したもの。重要度はS、B、Cの3クラスに分類され、それぞれ以下の機能が求められている。Sクラスは、自ら放射性物質を内蔵しているか又は内蔵している施設に直接関係しており、その機能そう失により放射性物質を外部に放散する可能性のあるもの、およびこれらの事態を防止するために必要なもの、並びにこれらの事故発生の際に外部に放散される放射性物質による影響を低減させるために必要なものであって、その影響の大きいものとする。Bクラスは上記において、影響が比較的小さいものとする。CクラスはSクラス、Bクラス以外であって、一般産業施設と同等の安全性を保持すればよいものとする。この定義に基づき、各クラスに該当する施設が決められている。例えば、Sクラスには「原子炉冷却材圧力バウンダリ」を構成する機器・配管系、使用済燃料を貯蔵するための施設、原子炉の緊急停止のための施設などが含まれる。