最終貯蔵

最終貯蔵 さいしゅうちょぞう

 原子力の利用に伴い発生する放射性廃棄物の陸地への埋設処分を最終貯蔵(処分)という。放射性廃棄物は、その性状に合わせて適切に分類し、必要に応じて減容および安定化のための処理を行い、最終的には含まれる放射性物質の濃度等に応じて適切に区分し、人間の生活環境へ放射線の影響が及ばないよう放射性廃棄物を生活環境から隔離するために、地中への埋設処分が行われる。埋設処分には、低レベル放射性廃棄物を対象とした浅地中処分(トレンチ処分、ピット処分)と余裕深度処分、および使用済核燃料の再処理から生じる高レベル放射性廃棄物等を対象とした地層処分がある。日本原燃(株)は青森県六ヶ所村に低レベル放射性廃棄物埋設センターを設置し(1号及び2号埋設施設、いずれもピット処分、容量は合計で200リットルドラム缶40万本相当)、原子力発電所からの放射性廃棄物の処分を1992年から開始している。また、RI・研究所等廃棄物については浅地中処分対象物であり、日本原子力研究開発機構が、処分施設の開設目標を平成30年として検討を進めている。


<登録年月> 2009年03月

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