英国における総合的な廃止措置戦略の構築、合理化の観点から原子力債務の管理を行う目的で、2004年7月に成立したエネルギー法に基づき2005年4月に設立された機関。NDA(Nuclear Decommissioning Authority)と略称される。主に英国原子燃料会社(BNFL)および英国原子力公社(UKAEA、現在は民営化され原子力事業から撤退)の原子力施設に対して総合的に責任を持ち、規制との調整を含め、安全なクリーンアップ、債務保証および効率的コスト管理を推進する組織であり、省庁から独立した公的機関と位置付けられている。また、NDAは英国北西部のセラフィールド地方にある原子力関連施設およびマグノックス原子炉を所有している。 2009年3月現在、英国では10カ所の原子力発電所において、グロス電気出力1190万kWの原子力発電ユニット19基が稼動している。