運転責任者資格制度

運転責任者資格制度 うんてんせきにんしゃしかくせいど

 運転責任者資格制度は、原子力発電所の運転に関し、運転全般の監視、運転員の指揮・監督を行う運転責任者(当直長)としての資格の認定制度である。運転責任者は、原子炉の運転に必要な知識、技能及および経験を有しており、また、法令が定める基準に適合した者(運転責任者資格認定者)から選任することが求められている(実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則第12条)。この資格取得のための条件に、(1)原子炉の運転に関する業務に5年以上従事した経験を有していること、(2)原子炉に関する、i)原子炉の運転、事故時における状況判断および事故に際して採るべき措置に関すること、ii)関係法令及び保安規定に関すること、iii)原子炉施設の構造および性能に関すること、iv)運転員の統督に関することなどの知識および技能を有していることなどがある。この資格認定試験の判定は運転実技試験、講習および口答試験により行われ、資格の有効期限は認定証交付後3年である。運転の実技訓練は原子力発電訓練センター(NTC)、BWR運転訓練センター(BTC)で行われている。


<登録年月> 2009年03月

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