ラジウム鉱床

ラジウム鉱床 らじうむこうしょう

 ラジウムを採取する鉱床のことである。1898年キューリー夫妻によってピッチブレンドからラジウムが分離され、このラジウムが医療用などに使われるようになったので、この鉱床が経済的価値を持つようになった。ウラン鉱物はウランとラジウムの含有量の比が一定で、1kgのウランに対して0.34mgのラジウムが含まれる。したがってラジウムの採取を主目的としたウラン鉱床の開発が第2次世界大戦まで続いた。しかしその後の原子力発電を始めとする原子力利用の推進に伴い、ウランの方がはるかに有用となり、ウラン鉱床の開発が世界的に盛んになった。現在、ウランの大きな鉱床を持つ産出国は、オーストラリア、カザフスタン、アメリカ合衆国、カナダ、南アフリカ、ロシア、ニジェールなどである。


<登録年月> 2009年03月

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