一次エネルギー供給から、転換過程を経て、最終消費までに至るのエネルギーの流れを表形式で示したものをエネルギーバランス表と呼ぶ。通常、１年間にわたるエネルギーの流れを表示する。世界的には経済協力開発機構（OECD）の国際エネルギー機関（IEA）が、OECD加盟国と多数の非加盟国の国別の表を毎年作成している。わが国では資源エネルギー庁が毎年発行している「総合エネルギー統計」（ウェブでも公開）に固有単位と共通単位（エネルギー単位）の双方の形式で収録されている。エネルギーバランス表には、一次エネルギーの生産量、輸出入量、在庫変動量、エネルギー産業等による二次エネルギー転換量、および各最終エネルギー消費部門による消費量がエネルギー種別に示されている。このうち、石油精製、発電、熱供給事業等のエネルギー産業に関しては、原料として使用したエネルギーをマイナス表示し、製品として生産されたエネルギーをプラス表示する。なお、原子力、水力等による発電については、火力発電の平均熱効率に基づいて一次エネルギー生産量を算出している。