物質量を表す国際単位(SI)で、1モルとは12グラムの炭素12に含まれる分子数(アボガドロ定数;6.022*1023)と同じ構成要素数を含む物質量を表す。もともとは、各物質の分子量にグラムをつけた数字の質量に含まれる分子数と定義されていたが、各物質は質量の異なる同位体で構成されていること、またイオン結合でできた物質など、構成要素が分子と呼べないものもあるため、物理的厳密さの観点から炭素12の分子数に基づく定義が導入された。これにより、化学式で表される物質はすべてその化学式量(構成元素の原子量の和)にグラムをつけた質量に含まれる物質量を1モルと定義できるようになり、SI基本単位に指定された。1モルの気体は標準状態で同じ体積(約22.4リットル)を占める。