緊急時環境線量情報予測システム

緊急時環境線量情報予測システム きんきゅうじかんきょうせんりょうじょうほうよそくしすてむ

 SPEEDI(スピーディ)と呼ばれ、原子力発電所等の原子力施設において大量の放射性物質が放出されたり、そのおそれがあるというような緊急事態に、周辺環境における放射性物質の大気中濃度および被ばく線量などを迅速に予測し、避難対策の策定と実施に役立つ情報を提供するシステム。日本原子力研究所(現在の日本原子力研究開発機構;JAEA)で開発されたシステムをベースに、気象データ収集機能などを追加して実用的に運用するために整備されたものが緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDIネットワークシステム)である。このシステムは、(財)原子力安全技術センターが運営し、文部科学省、原子力施設の立地する全国の自治体、(財)日本気象協会、JAEAを高速データ通信回線で結んでおり、平常時には各自治体と日本気象協会から気象観測データなどを収集し、万一の事故時には一連の解析を実行して、その結果を緊急時防災対策に必要な資料として文部科学省および各自治体に送信することとなっている。


<登録年月> 2007年12月

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